かくしごと 久米田康治 8巻 月刊少年マガジンについてのあらすじと感想とまとめの記事です。
この記事はネタバレありなので閲覧にご注意ください。
かくしごと 8巻のあらすじ
下ネタ漫画家である事を一人娘の姫に知られないように必死な後藤可久士。気難しい性格だけど時には面倒見が良かったり大人げなかったりと周りのアシスタント達を巻き込む騒動が今巻も。
2月ならではの行事、恵方巻きや節分、そしてバレンタインデー!終盤では遂に後藤先生の漫画が打ち切りに?の波乱尽くし!
姫ちゃんへのお小遣いの額に悩む父
姫ちゃんにお小遣いを値上げ打診するけど断られる後藤先生。…どれだけあげてるんだろういいなぁ…お小遣い。
確かに10歳くらいの子供のお小遣いは平均分かりにくいですよね。といういつもの親子ネタから一気に給料UPの社会人ネタに!
給料(単価)は確かに上がると嬉しいけどその分レベルを要求されるのが辛いのは凄く分かる…。
ハードル上がる位なら安めの仕事を数多く引き受けますよと言う弱気な志向にもなってしまうのもス強く共感。
確かに漫画家の仕事って昔より格段に増えてますよね、特に書店別イラストとかポストカードとか。書店別イラストって無料なんだ…カードは場合によっては高額なんですね~。
限定版なんて昔はなかったもんなぁ…。
あまり高額な案件に合わない体質と言うのも凄く分かる…力みすぎて却って時間もかかるし。
恵方巻きと節分に迎合!
2月は色々イベントがありますが、恵方巻きはいつの間にか定番行事ですよね。
確かに見た目も可愛いし美味しいし好きな食べ物だけど、無言でその方向で食べきるとか謎ルールだし、(起源も読んだけど)とても食べきれないのでしきたりどおりには出来ません。
賞味期限切れの廃棄などもかなり罪悪感のニュース。
売り切れないと半額でワゴンの中にポツンと売られている所が切なさ漂う…。
ああっ確かに漫画の元は絵巻物ですよね~そういえば。コストコストとなんでも予算の現代確かに窮屈。
姫ちゃんの絵画金賞祝と風のタイツの原稿が入れ替わってしまったけど、後藤先生大丈夫だったんでしょうか(苦笑)あれはかなり恥ずかしい…!!
節分で姫ちゃんの兜を外す為にも柔らかい豆を勉強する先生が本当に娘思いですね。
確かに今の若い漫画家さんてデジタル主流で紙ペンではないかも…インクやトーンの生産も減少しているんですね…時代の流れとはいえ少し寂しいですね…(+_+)
姫ちゃんはバレンタインデーチョコを誰にあげる?
バレンタインデーチョコ自分以外にもチョコを上げるかもと思ったらそれは気になるだろうなぁ~。空気を読むアシスタントの中読まない芥子君が余計ないつも通りひと言を。
漫画キャラにあげるのも人それぞれですからね~。
人気作品やキャラはトラック分のチョコとかニュースにもなるほどで凄いですよね。
確かに腐女子の流行って分からない…美形好きと言うのは納得だけど何故これがうける?というのも結構あるし。
今巻もコナンが色々話題になっていてとても面白いです!
コナン途中で挫折したけど安室さんが異常な人気なのは知ってるし女子受け物凄いですよね、でも確かに一番購買意欲にたけているのは腐女子と言うか女性です(^_^.)
家でも職場でも学校でも会議は憂鬱
会議好きって限られた年配のお偉いさん位な気がします。職場でもしょっちゅう意味不明の会議やってたし。
編集会議は漫画家の生死にかかわる事ですからね、作品の存命か打ち切りかもこの会議で決まるのかと思うと漫画家にも読者にも内容と傾向が気になります。
先生、担当者、学校の先生とそれぞれが意味はずれてるのに帳尻があっている井戸端会議には笑いました。
そしてついに連載作品の打ち切り決定?と思った後藤先生は姫ちゃんやアシスタント達にそれなりに気を使います。
それに対して優しい言葉をかけるアシスタント達は結構本気でほっとしていたりするところもドライでリアルです(笑)
確かに連載も契約も終了はいつかはやってきますからね。そしてその後の生活も考えないといけない所が辛いです。何も考えずにいられたらどんなにかいいか。
結局十丸院担当の紛らわしい食事会の設定のおかげでカラーページと誤解による打ち切りによる人気と面白さのUPで連載継続になったけど、アシスタント達の
え…まだ続くの、終わりじゃないの?
というモチベーションの下がりようが本当分かります。
かくしごと 8巻のまとめ
今巻も面白かったです!漫画家の父親が主人公ではあるけど不安定な仕事で必至に生活する様はどの年代でどの職業にも共感するのではないでしょうか。
また時事ネタや漫画(家)あるあるネタが今巻も沢山あってコマに小さく他作品をパロった絵があるので隅々まで楽しい。セリフ回しも相変わらず小ネタもあり上手いです。
話の間のトークも凄く小さい文字で量もたっぷりなのに隅々まで読んでしまう自虐系かつ面白いです。
そして未来描写のカラーページは一気にシリアスで驚きました。
物語もクライマックスに近づいているのでしょうか…次巻も待ち遠しいです。