【引きこもり経験談】親は適度に距離を保ち親視点の対応を止めること

うんざり
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引きこもりで単語を調べるとまぁ口汚い単語がこれでもかと飛び交います。クズや甘えや追い出せ、死ねなど…凄いですよね~。最初はこういう単語を見たらショックですし自分はやはり無価値の人間なんだと思ってしまいがちです。特にリアルでダメージを受けてネットで救いを求めた場合に見てしまうと再起不能なくらいのダメージを受けてしまいますが、断言しますが薄汚い言葉を匿名をいいことに言う人のいう事など真に受けることは一切ないです。嫌な言葉にあたってしまったな…と即座にスルーして下さい。

 

ところで偏見に満ちたニュースの影響のためか、引きこもりを抱えた親の相談やストレスなどの解決方法の中には納得なこともありますが、逆に追い詰めるのでは?と思う対応もあります。特に行政機関や支援機関などが多いです。

 

ここでは私の引きこもり体験談から親に心がけてほしい考え方と対応をご紹介します。

 

引用元:Moshe HaroshによるPixabayからの画像

 

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引きこもりに誰がなってもおかしくない

引きこもりの原因は人間関係か仕事(学校なら勉強)についてかれないかが大半だと思います。引きこもりなんて当たり前ですが誰だってなりたくありません。それでも引きこもってしまったのは相当な原因です。そして引きこもりは誰にでも起こりうること。

 

引きこもりや無職、生活保護者や障がい者など弱者叩きに夢中な人もいますがそういう人はもっと自分に起りうる可能性があることを自覚した方がいいです。特にこれからオリンピック後は更に引きこもりは増えると思います。本当にいつ誰がなってもおかしくないし、ある意味引きこもりになる人ほどまっとうな人が多いと思っています。

 

テレビなどの情報をうのみにして社会落伍者扱いにしてませんか?

いつからテレビでこんなに弱者叩きが横行するようになったのか…本人に聞いてみたいんですよね。高らかに完全に他人事としてコメントや記事にしている人達は自分に絶対の自信があるんですよね。それだけの自信がある人は、今すぐに同じ立場になっても絶対に引きこもりも生保も受けずに自分自身の力で立ち上がりますと署名してほしいです。どれだけの人が綺麗ごとと自分の力で立ち上がれるのかが知りたいです。

 

まぁこういう人たちはくるっと主張を変えるのでもし引きこもりが圧倒的に多数になったら自分が叩いたことなどすっかり忘れるか都合のいいように考えを変えるんでしょうね。叩かれた方は一生消えない傷を負うのに理不尽なものです。

 

引きこもりも無職も精神疾患も全ては体の傷と同じ。大ダメージを負って命からがらに脱出してきたようなものです。ですが多くのニュースに見られるように引きこもりは完璧社会の犯罪予備軍かお荷物扱いです。そんな扱いされたら誰でも元気がなくなるし余計に自己嫌悪に陥ります。もっと頑張れたかも…皆頑張っているのに私は何をやっているんだろうと自己否定の嵐です。

 

そして輪をかけるのが親を始め周りの心無い言葉です。おそらく親は引きこもってこれから生活をどうするんだろう、犯罪者になってしまわないだろうかとびくびくしていると思います

 

ですが引きこもったら生活出来ないことは当事者本人がよく分かっていることだし、引きこもりが犯罪者になる訳ではなく会社員だって立派な仕事人だって犯罪者になる可能性は誰にだってあります。それなのに引きこもってしまった時点で十分打ちのめされている当事者が犯罪者のように腫物を触るように扱われては余計に殻に閉じこもります

 

世の中悪意で飛び交っています。極論を言うと相当な権力者と富裕層、無神経者以外全員攻撃にあって引きこもりなどの弱者になる可能性大です。だから引きこもる原因を受けてしまった方はある意味神経が通った優しいまともで、残念ですが攻撃したがりの狂者の的になってしまった確率が高いです。

 

引きこもってしまった人には我慢強いタイプが多く、理不尽な攻撃を長時間受けてきた末の結果の可能性が高いです。なので手放しに褒めたたえろとは言いません。明らかに称賛されると逆に引きこもり当人から警戒しますので、せめてお疲れ様と心の中でもねぎらってあげてほしいです。

 

引きこもりについての考えを書いた記事はこちらです。

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引きこもり視点から親に願うことは適度な距離感

今も引きこもり中の私からすると親にお願いしたいことは近すぎず遠すぎずの丁度いい距離感です。自分でもわかっていることをずけずけと言われたり逆に極度に心配されたりする近すぎな距離感や、完全な放置などの遠い距離感も、自分はゴミクズで価値のない人間だと自分自身でさらに追い詰めてしまいます。だから半分の距離をとった対応をしてほしいなと思います。いわば引きこもる前と変わらない距離感の対応をしてほしいです。

 

これからどう生活するんだ?は最大のNGワード

親視点からすると当然の心配ではあります。引きこもりは仕事ができない、収入がないとするとどうやって生きていく。俺たちがいなくなったらどうするんだろうと生活面の心配が駆け巡るし、周りの子はちゃんと働いているのにと怒りや情けなさも感じるかもしれません

 

ですがそれこそ人それぞれ。ちゃんと働いている人は働けるだけの環境と人がたまたま揃っていたんです。皆が皆いい環境で働けるわけではないし、本人の努力でどうにかできる問題ばかりではないですから。

 

それに引きこもる前に私もそうでしたが当人は引きこもらない為に自分なりに沢山の方法を試したと思うんですよ。それでもどうにもならなくて拗らせてしまい外や人が怖い、仕事ができない失敗するのが怖くなって引きこもってしまった…。これからのことや生活の不安を指摘するのは、そんなこと分かりきっていたうえで自己嫌悪満載で引きこもっている当人にとどめを刺すようなものです。親の心配は当然でしょうが、周り以上に当事者が1番辛い思いをしていることは分かってください。

 

 

親自身がしっかりと生活力を高めると引きこもりの心配が減る

引きこもり問題と言うと圧倒的に親が死んだらどうするんだろう、という視点ですが、子ども側からすると親の問題ものしかかっているんですよ。普通に考えると親が先に亡くなりますが、親が生きていても病気になったり仕事が途絶えることが十分考えられます。自分だけでも手一杯なのに親のことまで考えていられる余裕はありません。私も老齢の親が仕事契約終了になって収入もそうですが、家にずっといられるストレス半端ないと今から不安ですから。

 

だから引きこもり当人の不安を減らすためにも、親は親自身の不安を少しでも減らしておいてほしいです。例えば仕事を退職したらシルバーセンターやアルバイトでも何かしら仕事をするつもりだとか、もしもの時の生命保険は入っておくとか、不要な物は出来るだけ片づけてスッキリさせておくとか色々あります。

 

親が親自身のことを考えていないのに子供に圧力を加える姿は滑稽ですし、子ども側からすると親も不安要素あるのに偉そうに言わないでとますます意固地になります。現に私の毒父も偉そうに仕事はどうするんだ、今の世の中厳しいぞと分かりきっていることを偉そうに言ってきて、当人は貯金はなし、仕事辞めたら市営住宅に入るとか、長生きせずに数年で迷惑かけずに死ぬからよと誰にも確定できないことを飄々と言ってきてますます不安を増やしすタイプですからお前が言うなよ状態でした。

 

なので、できるだけ親自身の不安を取り除くと引きこもり当事者の親への不安が減るし、親自身にとってもいつかはやらなくてはいけないことなので引きこもりぬきにしても自分たち自身の状況を考えておくいい機会と思います。

 

 

週1回でも家事をしてもらう

引きこもりになると辛いことが自分の存在価値がゼロかマイナスにしか思わなくなることです。特に仕事至上主義の日本では極論だと性格が毒でも働いていたら帳消しなほどのパワーを持っています。生活リズムも崩れやすく今頃皆働いている、今までは私も普通に働いていたのにと余計にダメージを負います。

 

その為何かしらやってもらった方がいいですが、おすすめが家事です。家事は担当した方は痛感すると思いますが、難しいより面倒くさい、でもやらなくてはいけない、やらなくていいならやりたくない作業のひとつと思います。しかもそれをこなしても特にありがとうと言われることもないし、やってもきりがないと言う精神力もいります。だからこそ引きこもり中には結構いいです。

 

何かひとつ、洗濯する、洗濯物を取り込む、簡単な掃除をする、皿洗いや皿拭きをするなど。毎日がベストですが週1回でもやるべきことがあるとそれだけでも小さな達成感があります。私の場合は毎日台所掃除、週1回のトイレや洗面所掃除をするようにしています。慣れてくるともう少し頑張ってみるかと他の場所をしたりもっとやりこんだり逆にもっと気軽な方法を考えてみたりと適度に体と頭を動かすし、家事は覚えておいて全く損はないので仕事ができない引きこもり中だからこそおすすめです。

 

注意点はあまり意識が高い人や完璧主義の人たちのブログや本を真似しない方がいいです。きっちりは疲労度が高いので本当に最低限から始めると言いと思います。

 

 

国や民間の引きこもり支援機関は下手すると悪化する

引きこもり問題には大体第三者の支援機関を頼ることがおすすめされますが個人的に全くおすすめできません。(利用したことがないので自分の独断と偏見ですが)

 

まず第三者機関は引きこもり当事者の気持ちが分からないことが多いです。プロとは言っても引きこもりの問題は人それぞれ。それにこういう自称プロはちょっと勉強しただけとか自分が引きこもりを経験したけど脱出した方が多く引きこもりには鬼門です。何故かというと余計に傷つくからです。ちょっとした時間の引きこもりならまだしも長期間の引きこもりの方の傷は根深いです。

 

長期や重度の引きこもりの方に1番の薬は共感です。アドバイスではなく共感。辛かったことと、あなたは何も悪くないし特別なことでもないことを肯定してくれることです。しかし残念ですが早く社会に復帰できるようにと圧力をかける体制が大きく、営利目的が横行しニュースにもなってしまった機関もありましたが、そこまでではなくても酷い扱いをする機関もあると思います。

 

更に当事者が自分で進んで行くならいいのですが、親に連れられてだと問題です。親に連れられて行くって、小さな子供ならいいですが犯罪者やお荷物扱い全開ですよね。これでは自己肯定感どころかますます自己否定感が強くなります。だから第三者機関で立ち直った方は誠実な機関にあたったなど余程の運が良かったと思います。

 

元々お綺麗なことばかり並べる国の行政機関はこれっぽっちも信用していない私からすると、行政機関なんて当てにするくらいなら、プロではないけど同じ体験者のブログを見た方が余程いいと思っています。だから第三者機関を利用する時には評判や施設の雰囲気など機関をよく調べた方がいいですよ。

 

 

まとめ

今回も長文になってしまいました…いつももっとコンパクトにまとめようとは思っているのですが。引きこもりは本当に誰がなってもおかしくないことと親目線は止めてあくまで一人の人間として対応をすることを心がけてほしいです。

 

どうしても親が子供を何とかせねば、親が可哀想と言う主張が多いですが、体もメンタルの傷も同じで当事者が1番きついし回復には人それぞれです。私が紹介した方法も私個人の意見なので万能薬ではなくあくまでひとつの考え方です。

 

むしろメンタルと言うふわふわとしたイメージの問題に必ず解決します!と断言する人や機関は100%詐欺と思います。そんな機関や方法があったら皆その機関へ行ったり方法を試したりして引きこもりを直せばいいはずです。それなのに引きこもりは全く減らないと言うことは特効薬がなく難しいと言うことになります。

 

親は当人には近づきすぎず、放置しすぎずの距離感を心がけて、後は本人の心がけ次第。周りができることはありません。もし親が先に亡くなって生活面のことは本人がその時に考えることです。それよりも親も子供に親自身の不安要素を残さないようにしておくことが大切かなと思います。

 

 

うんざり世の中
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