ドラえもん 藤子・F・不二雄
小学校4年生ののび太君は弱虫でおっちょこちょいで怠け者。そんな彼の子孫がのび太君の不幸な未来を変える為、未来からやってきた猫型ロボットドラえもんが沢山の秘密道具でのび太君を助けていく。
あまりにも超有名で漫画に興味はなくても名前は誰もが知っている漫画。沢山の秘密道具によりファンタジー性が強く子供向け作品の認識が強いけど、大人になって読むと新たな魅力に気づかされる作品です。
ドラえもんという存在の大きさ
世話役でもあり親友でもあるドラえもんが傍に居てくれるのび太君が本当に羨ましい。親友のようにのび太君の悩みや愚痴を聞いてくれて励まし激励をし、親のように説教や叱咤をする、時にはドラえもん自身ハチャメチャで自分勝手な行動をして必ず正しい訳じゃない所がまた魅力。
大人になるにつれてドラえもんのような存在は熱望するけど出会える事がとても難しく奇跡である事を痛感します><
人間ではなくロボットという点がまたいいんです。優等生のドラミちゃんの方が正しく導けるだろうけど、のび太君には等身大で接してくれるドラえもんが必要なんでしょうね。
それになんといっても可愛いし^^(ここ重要)全身丸いので存在が癒される。
表情も豊かでついどら焼きをあげたくなってしまう位。
情けない所が最大の魅力ののび太君
幼少の時ってのび太君あまりに弱虫ですぐドラえもんに泣きつく所が嫌われますよね。でも大人になって読み返すと、嫌悪しがちなのび太君の言動が共感しまくりなんですよ。
男らしい、女らしいなんて誰が決めたんだろう?とか
何故お菓子は食べるとなくなってしまうのか。とか
バカバカしい筈の愚痴がとても頷けるんです。
ドラえもんにすぐ泣きつく行動も、泣き虫な所ものびのびの名前の通りおおっぴらに出来る彼がとても羨ましい。
そしてのび太君は優しいですよね。
植物や裏山などの森林を大切にするし、ペットや動物好きでもあるし、多目君の時にはきっかけは良くないけどちゃんと友達を大切にするし…。
情けないけどやっぱり憎めないのび太君が大好きです^^
悪役ジャイアンとスネ夫の見事さ
小学生ながらのび太君をかなり理不尽かつ残酷な苛めしますよね。
毎日のようにのび太君を殴ったり、仲間外れにしたり、追いかけまわしたり、1番嫌いなものを探して試したり、全員で無視したり…。
その悪役っぷりが見事すぎて、リアルでも俺様タイプは密かにジャイアンとあだ名つけられがちです(笑)
そんなジャイアンも映画では男気溢れたり、妹思いだったり、実は乙女チックだったり…。スネ夫は腰巾着タイプだけどその世渡りの良さとお構いなしの金持ち自慢がいっそすがすがしい…。
2人ともリアルで絶対いるタイプですよね。
子供向けと思ったら容赦ない現実味溢れるストーリー
秘密道具という夢あふれる設定ではあるものの、ストーリー展開や結末は至って現実味ある話が殆ど。
調子に乗りすぎて結局失敗したり、道具の効果が途中で切れたり…。
またのび太君を通して容赦なく問いかけてきますよね。
独裁スイッチで気に入らない人達を消していったらどうなる?
悪魔のパスポートでやりたい事やって気持ちいい?
食事や食事を作ってくれる人達の有難味分かってる?等々ふと考えると即答できない問いかけばかり。
名セリフの数々
身に染みる名セリフから笑える迷セリフまで沢山の言葉が詰まってますよね。
おばあちゃんの「だるまさんのように転んでも起き上ってくれると安心なんだけどな」
ドラえもんの「元気で行けよう」「小さな積み重ねが歴史を作ってくんだよ」
気持ち滅入る時にふと思い出す言葉がドラえもんには沢山あります。
魅力溢れる秘密道具
科学が発達した現代でもこれは無理だろうけどあったら便利だろうな~という秘密道具ばかりですよね。
どこでもドアやタケコプター、もしもボックス等有名道具から世話焼きロープやみちび機等…(後者は個人的に欲しい道具です^^)
のび太君の頭をなでなでして慰めてくれる世話焼きロープが可愛すぎる(^o^)
声、動き、音楽が秀逸なアニメドラえもん
大山ドラえもんがやっぱり好きです。懐古厨と言われてもどうしても大山時代が外せません。大山ドラえもんは声質もテンポも丁度良くて疲れている時に聞いても煩くないんですよね。
またレギュラー陣は勿論その他のキャラも大御所ばかりでどのキャラも合っているのが凄い。
アニメならではの動きがまた可愛かったり面白かったりで。
ネズミから逃げ回ったり、ポケットに手を突っ込まれてくすぐったがるドラえもんの動きの可愛さはアニメならではです♪
主題歌もまったりのんびり再生される歌ばかりだし、番組中の音楽もバリエーション様々で聞くだけでその場面が再生されます。
まとめ
ドラえもんは幼少の時に見るけど暫く見ない期間がありまた再読する…子供向けに見えて実は大人向けな漫画ですよね。
ハウツー漫画なので迷ったり悩んだりした時には、え?ドラえもん?とバカにせず読んでみて下さい。きっと新たな魅力を感じますよ♪